会長の挨拶

上海剣道愛好会は、1996年に発起人である椎川先生が商工会議所に掛け合い、日本人学校(虹橋校)にて活動を開始いたしました。諸先輩方のご尽力により2024年に創立28年目を迎え、中国本土(香港・台湾を除く)では、日本人中心で運営する剣道団体としては最も古い組織となります。最盛期は日本、中国は勿論、アメリカ,韓国,イタリア,ドイツ,オランダなどから国境を超えて剣士が集まり、総勢200名を超える団体でもありました。

 しかし、長きにわたるコロナ禍に加え、22/3~5の上海ロックダウンの影響を受け、愛好会としての活動も自粛を余儀なくされておりました。ただ、自粛期間中は各々自宅での鍛錬に努め、23年より徐々に有志稽古会を再開。多くの中国人剣士のサポートのお蔭様で、24/7より正式に愛好会活動を再開する運びとなりました。

 今後はお世話になった中国の仲間たちへの心ばかりの感謝として、子供たちを中心に剣道に興味を持っていただけるような指導内容を研究・実践すると共に、日中交流がより活発になるような活動を継続していく所存であります。

 剣道は他のスポーツとは異なり、礼を尊ぶ武道であり、剣の理法の修錬による人間形成の道です。剣道を通じて国籍を超えた絆と、世界平和に少しでもお役に立てれば、誠に光栄に存じます。

2024年吉日 上海剣道愛好会 第七代会長 松本 浩介